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題名が分からない映画の続き

<前回の続きである。記憶を頼りに何度も修正しては記載している> 

 しばらくして父は、引越しをすることにする。

あれからどれだけの時間が過ぎているのかは分からない。立ち直っている様に見えるが、そんなに簡単に

立ち直れる筈も無く、気丈に振舞っている姿が痛々しい。

ある不動産屋から紹介された物件は豪邸と言うしかない。部屋数は数え切れないほどだ。

一人で住むには、こんなに大きい屋敷は必要ないであろうと思うのだが、何かに呼び寄せられるように、

この屋敷に住む事になる。

引越しを終えて、落ち着きを取り戻した父は、本業である作曲に取り掛かる。

グランドピアノにオープンリールを乗せて、録音を行いながら譜面に書き込んで行く。

そんな日常が当たり前のようになり、この屋敷にも違和感は無いようだ。

作り上げている曲も最終段階なのか、録音テープを聴きながら譜面をチェックしている。

録音テープに聞き覚えの無いノイズが入っていた事に気が付き、巻き戻して再生してみた。

子供の笑い声の様でもあり語りかけている様でもある。『何なんだ?』とボリュームを上げる。たしかに

子供の声で何やら言っている。『あなたを待っていた』と聞けた。

後ろに気配を感じて振り返るがだれも居ない。居るはずが無い。

録音時、何の雑音もなかったのは確かだ。耳には聞こえないが録音されている、何故だ?


やがて父は、この家に導かれた理由を知る事になる。