ZZR600 最高!

ZZR600 ソロツーリング モトブログ 旧道大好き

『心の病なんです。』と言われて、、、。

サービス業である為、お客さんを選べない と以前に記載していた。

そのため、いろいろな方とお会いする事になるのだった。


この前のお客さんは、ある意味異常だった。

パッと見て、元気が無くて顔色も悪く、誰が見ても病人そのものだった。

これから仕事を進めて行く上で、話し合いも出来ない では仕事にならないのである。

そのお客さんは立っている事も出来ないぐらい具合が悪そうだっので、

『本当に大丈夫? どこが悪いんですか?』っと聞いてしまった。もしかしたら救急車を呼ぶ事に、、、。

「心が、、、。」やっと聞き取れた。『心って?』「うつ病です。」『うつ病ですかァー』

その後なんて言ったら良いのか解らなかった。

ただちょっと気になって、話を聞いてあげた。

どうやら、会社の人間関係に悩み、会社が嫌になって発病した様だ。

今は長期休暇をとって、静養の為奥さんの実家に身を寄せている との事だった。

ところが、その日の朝に義理の父から病の事をつつかれ、そのつつかれ方が気に障って黙っていたら

殴られたそうだ。「今朝はどっと重く感じていたところに、心に土足でズカズカ上がられた」と言った。

「安らぐ所が見当たらず、何処かへ逃げようかと考えていた。」とも言ってくれた。

ふと気が付いた。出合って間もない時に比べ、声も大きくなり顔色も赤みが出てきた。

『こんな事言える立場じゃないけど、奥さんに実家へ帰った方が良いんじゃない?』

「また殴られるよ! あのゴリラみたいな男に!」「それに何て言い訳すれば良いんだろう?」

『言い訳なんかいらないと思う。頭下げて、謝って、本当の気持ちをそのまま言えば良いんだよ』

『おそらく、父さんは年代的にうつ病を知らないのだと思う。どういう病なのかを』

「そうでしょうか?」『そうだと信じようよ。 それから、、、気付いてる? 元気になってる事?』


などなどの会話の末、何とか仕事を完結したのだった。 その後、どうなったかは解らない。

良い事をした とは思っていない。 かえって余計な事をしてしまったと思っている。

ただ、仕事に支障が出てしまう為とおせっかいな自分がそこに居たのだった。