この映画のタイトルは?
20年ほど前に深夜のテレビで見た映画です。
タイトルもどこの国で作られたかも分からない作品だけど、未だに忘れられない映画です。
記憶を頼りに、そして私なりの解釈で書いてみました。(本編とは少々違っていると思う)
それは、寒い季節の山間の道路を家族3人でドライブしている場面から始まる。
場所は多分アメリカかカナダだろう。とても寒そうで路面は凍結している様だ。
道路幅が広く、緩やかなカーブになっていて、わずかに上り坂である。
路肩も広く砂利が敷き詰められている様だ。 あきらかに日本には無い風景である。
家族が乗っている車は、これぞアメ車と分かるセダンである。その車のスピードが落ちた。
運転手の父が『スピードが出ない。 エンストか?』と路肩に乗り入れた。
車は完全に停車してしまう。
イグニッションを回すが『キュルルルキュルルル』と鳴るだけで、一向にエンジンは息を吹き返してはくれない。
『キチショウ!こんなところで!?』と父は叫んでいたが、視界に電話ボックスが目に入った。
『レスキューを呼んで来るから、ここに居て!』と言い放ち。父は車を出て行った。
電話ボックスに入りダイヤルした。なにやらレスキューセンターから居場所を聞かれているようだ。
『地名もここが何処なのかも分からない』『何キロか手前にガソリンスタンドがあった』などと説明をし
ている。 地名を示すような看板が無いか見廻した時、遠くに大型トラックが目に入った。看板を見付け
ることができず、居場所を特定できない苛立ちから段々と声が大きくなっていく。
坂を下りてくるトラックが近付いていた。父は不安を感じた。
思ったよりトラックのスピードが速いと感じたからであった。
と思った瞬間、トラックのタイヤが凍結路面を捉えきれずに滑り始めた。
タイヤは右に切れているが、タイヤの向きに逆らうかのように左へ滑走している。
遂には牽引している巨大な荷台が、ゆっくりとだが確実にジャックナイフになって迫って来る。
言葉はもう何も出てこない。目は大きく見開き、唇は振るえ、背中に嫌な汗が噴出す。
家族を乗せたセダンとトラックを、交互に何度も見返していた。
父の不安は的中した。
目の前をトラックが通り過ぎて行った。 家族を乗せたセダンに向けて、、、、、、、。
激突の瞬間の映像は無い。ただ腹に響くような轟音と父の表情がすべてを物語っていた。
―― つづく ――
タイトルもどこの国で作られたかも分からない作品だけど、未だに忘れられない映画です。
記憶を頼りに、そして私なりの解釈で書いてみました。(本編とは少々違っていると思う)
それは、寒い季節の山間の道路を家族3人でドライブしている場面から始まる。
場所は多分アメリカかカナダだろう。とても寒そうで路面は凍結している様だ。
道路幅が広く、緩やかなカーブになっていて、わずかに上り坂である。
路肩も広く砂利が敷き詰められている様だ。 あきらかに日本には無い風景である。
家族が乗っている車は、これぞアメ車と分かるセダンである。その車のスピードが落ちた。
運転手の父が『スピードが出ない。 エンストか?』と路肩に乗り入れた。
車は完全に停車してしまう。
イグニッションを回すが『キュルルルキュルルル』と鳴るだけで、一向にエンジンは息を吹き返してはくれない。
『キチショウ!こんなところで!?』と父は叫んでいたが、視界に電話ボックスが目に入った。
『レスキューを呼んで来るから、ここに居て!』と言い放ち。父は車を出て行った。
電話ボックスに入りダイヤルした。なにやらレスキューセンターから居場所を聞かれているようだ。
『地名もここが何処なのかも分からない』『何キロか手前にガソリンスタンドがあった』などと説明をし
ている。 地名を示すような看板が無いか見廻した時、遠くに大型トラックが目に入った。看板を見付け
ることができず、居場所を特定できない苛立ちから段々と声が大きくなっていく。
坂を下りてくるトラックが近付いていた。父は不安を感じた。
思ったよりトラックのスピードが速いと感じたからであった。
と思った瞬間、トラックのタイヤが凍結路面を捉えきれずに滑り始めた。
タイヤは右に切れているが、タイヤの向きに逆らうかのように左へ滑走している。
遂には牽引している巨大な荷台が、ゆっくりとだが確実にジャックナイフになって迫って来る。
言葉はもう何も出てこない。目は大きく見開き、唇は振るえ、背中に嫌な汗が噴出す。
家族を乗せたセダンとトラックを、交互に何度も見返していた。
父の不安は的中した。
目の前をトラックが通り過ぎて行った。 家族を乗せたセダンに向けて、、、、、、、。
激突の瞬間の映像は無い。ただ腹に響くような轟音と父の表情がすべてを物語っていた。
―― つづく ――