鳴かずの電話。

最近、携帯電話を新しいものに交換した。

と言っても、ママさんのおさがりなんだけど........。

私が使っていた携帯の電池があやしくなり、最新式のものにしようとしたのだが、

私自信、携帯電話の必要性がゼロに近い。　

ここ一週間まったくかかってこない 。メールも着信も無し である。

そんなものだから夜寝る前には電源を切り、朝起きたら電源を入れる毎日

たまに電源を入れ忘れて持ち歩く なんて事しょっちゅうなので、

最新式の携帯を持っていても「宝の持ち腐れ」「豚に真珠」なのである。

今ではカード？チップ？を差し替えるだけで使えるんだから便利な時代になりました。

な、なんとワンセグなのでＴＶが見れます。 今じゃ常識ですよ！って言われそうだが........。

しか～し、私の青春時代には考えられなかったわけで、

彼女からの電話を自宅の黒電話の前で正座して待っていた。時間を決めておいてね。

友達などの電話番号は十数件は暗記して覚えていたし、今でも三件位は思い出せる。


何年前になるだろう？　初期型の携帯電話をかけている人を町で見かけたのは......。

バッテリーが入ったショルダーバッグをぶら下げて、そこから線で繋がった電話で会話をしていた。

「カッコいい！」って見ていた記憶がある。　

今じゃ～こんなに小さくて、おまけにＴＶまで見れるなんて、当時のスパイ映画以上である。


今朝テレビで「携帯電話は私の命です！」って高校生が言っているのを見た。

どうなんだろう？

そう言えば、うちの子供たちだって昔実家にあった黒電話を見て不思議そうな顔してたなァ～。

「どうやってかけるの？」って言って数字部分を押していた。

回すんだよ！って言っても分からないの。　初めて見るし使った事無いから。

それからレコードをかけた時も音が出るまでジーっとして、音が出た時のあの笑顔は新鮮だった。


便利な時代になっていることは確かだ。　が、しかし

それだけで良いんだろうか？　

私、アナログおんちゃんは、そんな事をふと思うのでした。