勇気をくれたお客さん！

先日、宮城県がんセンターで依頼が入った。
何度かこの病院に仕事の依頼で来たことがある。
ここに通院もしくは入院しているっとことは、がん治療のためであり、家族は見舞いに来ているのだろう。
他の病院から紹介を受け、本人もがん宣告されて闘っているのだ。

その日接客した方は昭和一桁のおじーちゃんだった。
このおじーちゃん、ニコニコと元気でしゃきしゃきしている。
まさかァ？この人もがんなのかしら？それとも家族？　などと思っていたら、
『わしゃ前立腺のがんなんじゃ！それも末期でな.....しゃーないわ』
え.......！？　言葉が無い。
「でも、元気ですよねェ？しゃきっとしてるし」
『悟りを開いたのじゃ。人間は例外なく100％ 死ぬんじゃよ！』
「そうですよね！そうだそうだ！」
おそらく長い時間苦しみ、たどり着いた「悟り」だろう。
私が同じ立場ならどうだろうか？
人間が出来ていない私である。
取り乱し荒れ狂い酒びたりの日々になるのではないだろうか？

寒さが厳しい中で、勇気をくれたお客さんでした。