オタクっぽいお客！

一昨日に少し変わったお客さんに接見しました。

そのお客さんは男性で30歳前後に見えたが、どこか『オタク』っぽい感じがした。

ふと見ると、車のフロントガラスにガンタンク(機動戦士ガンダム)のプラモデルが置いてあった。

私は何気なく、おッ ガンタンクだ！っと言ったところ、お客さんのスイッチが入ったみたい。

『今、ガンダムを操縦できるようになったんです!!』　「えッ!? まさかァ～」


よ～く聞くと今のゲームセンターにガンダムの最新式ゲーム機があるとの事。

なんでも通信システムになっていて、不特定多数の人と対戦ができるらしい。

『友達と一緒に行くとインカムで(右から敵が来るぞ！)などど助け合えるんです！』

ここまで一気に捲くし立てられ仕事に支障が出てきた。

「え～と、そろそろ本題の話を……」っとあしらってしまった。

どこまでも続きそうな気配がしたし、それれほど熱狂的なファンでもないのである。


一通りの仕事を終えて何気に「ウチの社員にもガンダム好きがいるんです、自分の白いワゴン車をホワイトベースって呼んでます」って言ってしまっていた。

『こ、これ見て下さい!! 僕、地球防衛軍東北基地の大佐なんです』と証明証を見せられた。

おそらく、その対戦ゲームである程度ステージをクリアすると貰えるのだろう。

ヤバ！っと感じた私は、話をそらして伝票にサインをもらい帰り支度をしていた。

車から「それでは失礼します！」っと声をかけると、何を思ったのか彼は敬礼をしたのだ。

ぎこちないがキッチリと私を見送ってくれた。


彼は私をどのように感じたのだろうか？ 仲間とか戦友に思えたのだろうか？