貧乏だった？

それほど貧乏だったとは感じたことがなかったが、裕福ではなかった事はたしかである。

自分の部屋など無かったし、前半は4人家族で二部屋の借家住まい

寝る部屋とご飯を食べる部屋といった感じの二部屋だ。

小学生後半から母子家庭になり、少し部屋が広く使えるようになった。ん？

『閉じこもり』と最近よく耳にするが、閉じこもる場所がなかったし

欲しいのもは、バイトしないと買えない。 閉じこもる余裕がなっかた。


高校生あたりになって自宅でバーベキューを機会が増えて、それは大好きな料理だった。

母親から「これがバーベキューよ」と、出された物。ウインナー、玉ねぎの輪切り、ピーマン、椎茸。

電器プレートで「ジューっ」と焼肉のタレで食べていた。『うまかったなァー』


毎年秋になると、秋刀魚美味しい季節。秋刀魚が1週間、晩御飯で出てくる。

結婚当初、うちのママさんに「あなたは日本一秋刀魚をきれいに食べる人ねェ」と言われた。

頭と背骨意外すべて食べるからだ。

学生時代に嫌いになるほど食べたので、いちいち小骨を取っていられないのだ。

大人になって『もしかして、ちょっと貧乏してたのかな？』と思ったが、寝る場所はちゃんとあったし

ご飯も三度三度食べれたし、それなりに楽しかったので、これが普通だと生活していた。


おそらく私よりも大変な思いをされている方がいるだろう。 プチ貧乏のお話しでした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　---つづく---